妊娠中の便秘による影響

妊娠中の便秘で赤ちゃんに影響はある?ない?

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妊婦さんが便秘の症状で苦しんでいるとき、その悩みは妊婦さん自身がつらいというものだけでしょうか。
妊娠中の女性が何より気にしているのは、きっとおなかの中の赤ちゃんのこと。
無事に出会える日を夢見ておなかの中で大切に育てている赤ちゃんですから、便秘になったときにまず心配するのも、胎児への影響かもしれません。

・妊婦さんの便秘、赤ちゃんに影響はある?

では実際に、妊婦さんの便秘によって胎児は何か影響を受けてしまうのでしょうか。
たとえば、子宮と腸は近い位置にありますから、妊婦さんが便秘になると、胎児がたまった便に圧迫されて苦しい思いをしてしまうということはないでしょうか?
また、便秘になると血液がドロドロになってしまうなんて話を見聞きした妊婦さんは、その血液が胎児に送られて、発達や健康になんらかの悪影響を及ぼすのではないか? というような不安を感じているかもしれません。
便秘で体が苦しい上に、そんな不安や心配を抱えていては精神的にもストレスですよね。

しかし、近年では便秘が胎児に直接影響を及ぼす可能性は少ないと考えられるようになっています。
赤ちゃんはお母さんのおなかの中でちゃんと守られているので、過剰に心配しなくても大丈夫ということです。
もし便秘によって子宮の収縮が起きたとしても、それが直接赤ちゃんの発達を妨げたりはしません。
反対に、便秘が子宮や胎児からのなんらかのSOSのサインであるという場合も少ないものです。

・おなかに力を入れていきんでも赤ちゃんは大丈夫?

便秘で苦しむ妊婦さんの中には、トイレでいきむ行為が怖いという人もいるかもしれません。
なかなか出てくれない硬くなった便を出そうとすると、多少おなかに力を入れていきむことは必要です。
でも、おなかに赤ちゃんがいると、いきむのを躊躇してしまいがち。
おなかに力を入れると、胎児に何か影響してしまうのでは?
妊娠後期なら、いきみすぎるとこのまま出産が始まってしまうのでは?
そんなふうに心配しておなかに力を入れるのを怖がることで、いっそう排便がスムーズにいかなくなってしまうようです。
実際、通常の排便時のいきみで胎児に大きな問題が起こることはあまりありません。
出産の練習くらいの気持ちで、心配しすぎずおおらかにかまえてみましょう。

通常の排便が直接赤ちゃんに影響を与えることは考えにくいですが、排便のために強くいきんだことで、子宮が収縮を起こす可能性はあります。
少し古い発行物には、直接の原因ではないとしながらも、便秘や下痢が早産や流産の誘因になる可能性を否定していないものも見られました。
過剰に心配する必要はないですが、注意するにこしたことはないのかもしれません。

トイレの後で、もしおなかの張りを感じた場合はすぐに安静に。
しばらくしても張りが治まらなかったり、痛みが強くなるようなことがあれば、必ず病院に連絡しましょう。

妊娠後期になれば、過剰ないきみによって子宮口に余分な力が加わるということもあります。
状況はその都度、妊婦さんひとりひとりによって異なります。
自分のいきみが「通常」の範囲内のそれなのかどうか、子宮への影響などが気になって不安なときは産婦人科の先生に相談してみましょう。
こういった不安の種を少なくするために、便秘を解消しておくことは大切です。

・便秘から痔になってしまえば、出産時に影響も…

過剰ないきみは、子宮を収縮させるだけではありません。
妊婦さん自身の健康に影響することも起こりえます。

便秘でなかなか排便ができないとき、なんとか出してしまいたくてついトイレにこもる時間が長くなるという経験がある人も多いのではないでしょうか。
しかし、長時間便座に座ってうんうんといきみ続けるのは、妊娠中でなくてもおすすめできないこと。
何より、便意がないのにいきみ続けるのはよくありません。
おしりに力を入れすぎると、肛門付近に負担がかかり、痔を発症してしまう可能性があるのです。

妊娠中でなくても痔になってしまう人がいるのに、おなかが大きくなっている状態の妊婦さんが長い時間下半身に圧力をかけ続ければ、可能性はより高まります。
実際に妊娠中に痔になってしまった先輩ママの声も多く聞こえてきます。
痔になるとしても、直接赤ちゃんに影響しないなら…と甘く見てはいけません。
いつよりもしっかりいきまなければならない出産時に、痔の存在は様々な不安の種となりえるのです。
赤ちゃんと出会うための最後の大仕事のために、心配事は少ないにこしたことはありません。

また、出産を乗り越えたとしても、その後待っている赤ちゃんとの生活にも影響が考えられます。
産後の身体で、痔の痛みを抱えて、新生児のお世話をするのは想像しているよりも大変かもしれません。
もっとしてあげたいことがあっても、ママの心と体がうまく対応できないかもしれません。
痔の発症を避けるよう便秘の解消に努めることは、赤ちゃんのためでもあるのです。

妊婦さんはおなかの赤ちゃんを大切に思うあまり、ついつい自分の心配を後回しにしてしまいがちなところがあるかもしれません。
でも、無事に出産の日を迎えるのも、お産を乗り越えるのも、産まれた赤ちゃんと生活するのも、妊婦さん自身です。
もちろん家族や周囲の人の手助けを得てのことですが、妊婦さん自身の心身の健康はもっとも重視されなければならないものといえるのではないでしょうか。
ひどい便秘で苦しい思いをする時間が続いたり、痔の痛みで歩くのも大変だったり、出産時の不安が増してしまったり。
便秘は妊婦さんの心身に影響し、様々なストレスを与える可能性があります。

・出産時に思わぬ影響が出ることも

重い便秘のまま予定日が近付くと、子宮の収縮や陣痛の痛みと、便秘によるおなかの張りや痛みが区別できないということも起こりえます。
特に初めての出産の場合、どれがいつもの便秘の張りでどれが陣痛の始まりか、自信を持って判断できる妊婦さんは少ないのではないでしょうか。
いつもの便秘だと思ってトイレにこもっていたら実は陣痛が始まっていて、慌ててしまうなんてこともあるかもしれません。

また、出産が近くなると余計にいきむのが怖くなり、ますます便秘を悪化させてしまうケースもあります。
その結果、出産前にたまった便を出しておきたいと思っても、硬くなった頑固な便は簡単には動いてくれず…。
出産に集中したいのに、余計な苦しみでパニックに。
いきむにいきめず、痛みは増していき、そのせいで肝心なときに気分が悪くなってしまうなんてことも起こりえるのです。
しっかりシミュレーションや準備をしておいたとしても想像どおりに進まないのがお産ですが、解消しておける不安は解消しておきたいものです。

・「絶対に大丈夫」はありません

便秘といっても、人によって便が出ていない日数など症状は様々です。
必ずしも、毎日きちんと便が出ていなければ便秘だというわけではありません。
逆に何日もの間排便がなく腹痛が起こっていても、病気ではないから、と自己判断で放置してしまう人もいるでしょう。
「たかが便秘だし大丈夫」「便秘くらいで病院に行くのは恥ずかしい」という思いもあるのかもしれません。

しかし、どんな症状もひどく悪化することは望ましくありません。
普通なら影響はないものでも、重い症状になってしまえばどんなことが起こるかはわかりません。
「たかが便秘」と思わず、対処することは大切です。

便秘になったからといって、慌てて胎児の発達や健康への影響を心配する必要はありません。
しかし、便秘は妊婦さんにとって心身のストレスになりえたり、出産時に思わぬトラブルを招く可能性もゼロではありません。
ストレスを軽減し、出産時の心配を少なくするために、改善を目指してできることをしてみましょう。

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